何となく表題に惹かれて図書館から借りてきました。
2011年7月31日 発行
津村節子著 「紅梅」
何時ものように、ソファーに寝転がって読み始めました。
読み進むうちにだんだん起き上がり、正座とはいわないまでも、
姿勢を正して一気に読んでしまいました。
82歳になられた津村節子さんが、50年人生の伴侶だった同じく作家の
吉村昭さんを、癌で亡くされるまでの一年半の壮絶な闘病の記録です。
5年の歳月を経て去年書かれた小説「紅梅」
吉村さんが2005年に舌癌と診断され抗がん剤治療をうけつつも、
その後度々転移したり、更に早期発見されにくい膵臓癌をも発症。
その当時まだ一般的でなかった、免疫療法等あらゆる試みをした闘病生活。
その日々を妻と作家の両方の目で描かれた衝撃の私小説です。
最後にご主人の吉村昭さんが、延命治療を自分の意思で拒み、
胸に埋め込んである命綱のカテーテルポートを、自ら引きむしって
「もう、死ぬ」と、言って息を引き取られました。
壮絶な死にぎわ! 認め合った夫婦の強い意志!
想像していた表題の「紅梅」とは異なり余りにも衝撃的な本でしたが、
伴侶、吉村昭さんへの終生変わらぬ尊敬の念と、敬愛の気持が
いたるところに色濃く出ていました。
凛然と咲いた「紅梅」でしょうね・・
凛然と咲いた「紅梅」でしょうね・・
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