2012年10月28日日曜日

「歌舞伎」


久しぶりに歌舞伎を見る機会に恵まれました。それも、御招待席(いただきました)です。
久しぶりどころか、これまででたったの三度、十年毎に一度位というわけです。
でも、テレビ桟敷ではよく見ますョ。ゆったりと特別席で。
先日も「市川猿之助襲名公演」を放映していました。
新猿之助に密着し準備期間から舞台裏まで、その独特な世界を隅々まで
映し出されて興味深く見入ってしまいました。


今回は「中村勘九郎襲名披露 第四十八回吉例顔見世」を御園座で見てまいりました。
「義経千本桜」・・歌舞伎ファンならずとも「狐の出てくる場面・・」ということだけは
解かりましたし、プログラムや先日テレビで見たことを踏まえて舞台を見ていると、
早替り?場面等思い出しながら一段と想像が膨らみました。
静御前の気品のある美しさ! 狐の身軽さ! 芸の深さ!

                      吉野山
                      峰の白雪踏み分けて
                      入りにし人の跡ぞ恋しき

(静御前が義経を慕って唄った歌)


歌(音楽)舞(舞踊)伎(技芸) 日本独自の様式的演劇・・伝えていきたいものです。 
それにしても、代々家ごとに培われ受け継がれた「伝統美」
一朝一夕には身に付かない重いものですネ。

「美は五感を刺激する」・・・そのとおりでした。

2012年10月17日水曜日

「あんこ」

お彼岸のお供物は 御萩?牡丹餅? に続いて・・
和の甘味の代表格「あんこ」
洋菓子と違い油を使っていない和菓子のあんこは、優しいほっとする甘さです。

やはり、日本人にはあんこのDNAが流れているそうです。
先日の新聞に「つぶあんとこしあん、どっちが好き?」の見出しで書いてありました。
その調査では、つぶあん61% こしあん26% どちらでもない13%

つぶあん派は「小豆の味が楽しめる」「食べ応えがある」・・
こしあん派は「口当たりがなめらか」「つぶあんの小豆の皮が歯についていや」

以外でしたが、断然つぶあん派がこしあん派を上回っています。
こしあん好きにつぶあん嫌いは多くても、つぶあん好きにこしあん嫌いという人は
少ないようです。陶の庵は和菓子の種類にもよりますがこしあん派ですネ。
でも、つぶあんも魅力があります。
食物繊維の豊富なゴボウと同じ量の食物繊維があるということです。

陶の庵御用達?の「T和菓子屋さん」

上用まんじゅう       こしあん
  くずまんじゅう      こしあん
 桜もち            こしあん
  草もち            つぶあん
 羽二重もち         こしあん
   柏もち            つぶあん
     こなし             白こしあん
 練り切り             こしあん
  道明寺もち        つぶあん
                    きんとん          白小豆こしあん   

まだまだ季節によって多種類作ってみえますが、
こしあんの方が多いような気がいたします。

「あんこ」も色々な素材から作るんですネ。
小豆、白インゲン、枝豆、さといも、かぼちゃ、緑豆、
青エンドウ、栗、くるみ、黒胡麻、とうがん、なつめ、バナナ・・・
バナナやとうがんの「あんこ」の色は?お味は?

季節感もあり、目にも楽しく美味しいお抹茶の友、和菓子! 
「あんこ」  大好き(*´ー`)

2012年10月9日火曜日

「細水指」

朝夕、冷気を感じる頃になりますと、茶室内も少しずつ模様替えを致します。
真夏の風炉は、茶室内でお客様からなるべく暑さを遠ざけるような、
切り合わせ風炉を使っていましたが、そろそろ火の暖かさが恋しくなりますと
釜もたっぷりお湯が入る少し大きめの釜を使います。
そして、それまで勝手付きに置いていた風炉を真中に置く「中置」や、千家中興の祖
如心斎がはじめて工夫された「竹台子の風炉一つ飾り」でお稽古をいたします。
このお点前の一番の特長は、水指を風炉の左側、勝手つきの狭い所に
置かなければならないので、細長い「細水指」を使います。


「細水指」や炉から風炉に替わる時期に使う「つり釜」は、
ほんの一刻使うだけですがとても季節を感じるお道具です。

そして名残りの風炉も終わりますと、まもなく炉開きの時期へと移っていきます。

華やかな春も好きですが秋が深まりゆき、木々が赤や黄に染まり始める
仲秋から晩秋にかけての、清涼で穏やかな日々は気持が落ち着きます。

やっと、凌ぎやすい季節になりました!
七代目如心斎宗匠が言ってみえました。
「常を茶になして 茶に臨んであらたまらぬように」
「平常心是道」

サー 心して精進いたしましょう・・ネ

2012年10月2日火曜日

「いのくまさん」 猪熊弦一郎展



昭和期の高名な猪熊弦一郎画伯・・と、
いうより「いのくまさん」の方が、お似合いになりますネ。

                    こどもの ころから
                    えが すきだった いのくまさん
                    おもしろい えを
                    いっぱい かいた

絵本「いのくまさん」猪熊弦一郎(1902~93年)の作品を、
詩人・谷川俊太郎のことばで、紹介した絵本からの今回の展覧会。
刈谷市美術館で開催されましたので出掛けてきました。

谷川俊太郎の優しく美しい言葉に沿って、少年期から最晩年まで
120点程の作品が展示してあります。

「いのくまさん」がお好きだった「かお」をモティーフにした作品。

                     自分のかお
                     人のかお
                     たくさんのかお

 文子夫人に先立たれた頃から突然顔を描かれるようになったそうです。
長年の伴侶を亡くされ、淋しくなられたのでしょう・・

「とり」 「ねこ」も描いて見えます。

                       いのくまさんは  
                     ねこもすき
                     いっぱい  いっぱい  
                     ねこをかく

とっても表情豊かな「ねこ」
作品から醸しだされている雰囲気は、きっと、
ながい間「ねこ」達に囲まれた生活をしてみえたでしょうネ?

親しみやすい作品から、パリ、ニューヨーク、ハワイ時代の具象、抽象の大作等。
作品の移り変わりから、世の中の流れも少し感じられます。

優しい眼差しと、子供の様な遊び心を終生持ち続けられた「いのくまさん」
心がほんわか暖かくなりました。

「いのくまさん」は言いました・・・「えは心でかく」

 
※  三越の赤い抽象的なデザインの「華ひらく」と、いう名のある
   包装紙も猪熊源一郎作品だそうです。知りませんでしたネ。