2012年7月24日火曜日

「中島 潔」作品展

2011年放映されたNHKのお正月特別番組。
一日は「くじけないで」100歳の詩人柴田トヨさん。
二日は「風の画家 命を描く」の中島潔さん。
逆風の中におかれても、強い信念を持った、やさしい心の持ち主のお二人。
とても、印象的な番組でした。


その中島潔さんの作品展が、Mデパートで開催され出掛けてまいりました。
作品の数々(100点くらい?)に、まず、圧倒されてしまいましたね・・
その一枚一枚に日本人の春、夏、秋、冬の郷愁に満ちた原風景と、
愛らしい子供達の姿が、見る私達の心をとても優しく包みこんでくれました。

やはり圧巻は、京都、清水寺の成就院のふすま絵です。
「生涯で最高の仕事」として、五年の歳月をかけて、ひたすら描き続けられた46枚。
「かぐや姫」「風の風景」等力作揃いですが、見どころは、
金子みすずの詩「大漁」のふすま絵のイワシの大群。
圧倒的な存在感でした!!

作品の隅々迄、細かく緻密に、全身全霊で描かれる根気と集中力。
見る私達に伝わってきます。

ある時期、精神的にも、経済的にも、そして近年は肉体的にも、
万全とはいえない環境の中で、そのハンディキャップを乗り越え、
見事な「中島潔ワールド」を築かれました・・

今度は、築400年?の重厚な成就院のふすまとして、
再びお目にかかりたいと思っています。

2012年7月17日火曜日

季節を知らせる声

「ウグイス」 それとも「セミ」かしら?        
心情的には、ウグイスの初音・・と言いたいですが、その幸運には中々巡り合いません。
やはり、セミの声に軍杯が上がりそうですネ。

七月に入った先日(7/8)梅雨の雨間、裏庭の欅に、薄黄緑色で透明感のある羽のクマゼミ?
シャー、シャーと二声、三声だけですが初鳴きをしていました。 梅雨明けも間近・・と。

今日梅雨明け宣言。 いよいよ、夏到来です!
家の周りには樹が多いせいか、早朝からシャー、シャー、シャー、シャーと、
一斉に声高らかに鳴き始めます。
セミ時雨どころかセミの豪雨ですョ。 暑さも倍増します!

本格的な暑さになりますと、今度はアブラゼミ。
桜や欅にピタットとくっいて、ジー、ジー、ジー、ジーと、鳴いています。
 先日、虫の図鑑を見ていましたが、其々特徴があって面白かったです。
日本には約30種類位セミが棲息し、その中でも、羽が透明でないのはアブラゼミだけ?
騒がしい声と、茶色の羽が如何にも暑そうですネ。

夏バテで暑い々と言いながらも、ツクツクボウシの声を聞くようになると、
これで、夏も終り、早くこないかな~

やっと、梅雨明けというのに・・ これから、長い夏を過ごさないといけないのに・・
先が思いやられます。

セミの声が余り好きでない人が多いようですが、
「季節を知らせる声」の王様はやはり、
セミの声でしょうネ♪♪

2012年7月12日木曜日

桑小卓

利休さんが語ってみえた「夏はいかにも涼しきように・・」

茶の湯は暑さを忘れさせるための、工夫を色々いたします。
玄関の打ち水とか、露路の飛び石にたっぷりの水打ちや、亭主がつくばいに
空ける水音、床の花の露とか、冷たくした葛や金玉のお菓子等・・  
五感を意識した涼しさを設えます。


この桑小卓も涼やかさを感じるお棚です。
桑生地で作られ、柱も細く、板も薄く、すっきりして、華奢なお棚は、
文月のお席にぴったりだと思います。

桑小卓は風炉のみに使います。
そして、この棚に限っての飾り方があります。
その一つは勝手付きの柱に、斜めに柄杓を立てかけて飾ったり、
又、地板とその上の中板との狭い間に、建水を飾ったりしますので、
桑小卓では平べったい平建水を用いるのが特徴です。

釜を掛けた日は7月7日「たなばたさま」
そこで百人一首ならぬ、思い出した万葉集から一首。

天の川、楫(かじ)の音聞こゆ、彦星(ひこぼし)と織女(たなばたつめ)と
今夜(こよい)逢ふらしも 
              
今夜七夕の夜、楫を漕いでいるのは彦星。
彦星が天の川を舟で渡って、一年に一度織姫星に逢いに行く・・
なんとロマンチックな和歌でしょう

2012年7月5日木曜日

「西方寺」

隣町の碧南市には、寺町通りという通りがある位、多くのお寺があります。
その中でも、とりわけ荘厳で、落ち着いた雰囲気のお寺が「西方寺」です。
その境内には、樹齢200年といわれた立派なクロマツが、
四季を通して長い枝を四方に広げた姿から「弥陀の松」として親しまれていましたが、
残念ながら、二年程前にマツクイムシが入り枯れてしまいました。
その後「弥陀の松」から「阿弥陀像」が誕生なさったそうです。

城郭のような隅櫓

その「西方寺」を、終焉の地として過ごされたのが、宗教哲学者でもあり
「歎異抄」を広められた、高名な清沢満之(1863~1903)老師です。

司馬遼太郎さんがご本の中で
「清沢満之程知名度の薄い、それでいて、これ程重要な人物はいない。
「歎異抄」を我々に受けわたした人は、親鸞というよりかも清沢満之であり、
しかも、哲学になって受けわたされている」・・と書いてみえました。

恥ずかしながら陶の庵は、真宗大谷派の高僧で「清貧に甘んず」の生活を貫かれた、
ご立派な宗教哲学者であられたのでお名前だけは知っていましたが・・・

その西方寺で第十回和楽茶会を開催させていただくことになりました。
唯々、感謝の一言です。

一椀のお茶で主、客相まみえて和やかな一刻を過ごすことが出来ます様に、
今から少しずつ準備していきたいと思っています。