2014年4月26日土曜日

裏庭のお茶花

「白雪草」
ひょろひょろと2~30㌢伸びた茎に、清楚な真っ白な花がひっそり咲き、
一見その名前から白雪姫のような、足のすらりと長いお姫様を連想させますが・・・
然に非ず非常に丈夫で非常に旺盛な繁殖力がある多年草です。
でも可愛らしい花がユラユラ揺れる姿は風情がありお茶花にはピッタリです。


「都忘れ」
佐渡に流された順徳院がこの花を見て、傷心を癒し都での日々を忘れた・・・
との逸話があるお花「都忘れ」
濃い紫色が年毎に淡い紫になってきたような気がします?


「鳴子百合」
鳴子(なるこ)とは長い縄に板と竹を結びつけて、沢山並べてぶら下げ、
揺らすと音がするようにした道具だそうです。
じっと見ていると成る程納得できますね。
土の中から赤い突起が出てきたと思ったら直ぐに芽を出し始め、
あっという間に花が咲いてしまいますが、葉と花を同色の緑と白で統一し、
ファッションセンス抜群でお洒落なお茶花ですね。


炉の茶花の梅、蝋梅や大活躍の椿も終わり、今は勢いよく新芽を出しています。
これからの季節、日に何度も裏庭の花壇に足を運び、風炉の茶花たち芍薬、こでまり、
卯の花、苧環、桔梗、二人静、河原撫子、京鹿の子、カラー、紫蘭、利休梅・・・
茎を伸ばしたり蕾をつけたり花を咲かせたお花を眺めては一人うっとりしています。
花壇も日毎に賑やかになってきます。

「柳は緑、花は紅」
美しい季節になってまいりました。



2014年4月20日日曜日

かわら美術館 「ボーダレス・アート・コレクション」

衣浦大橋の東角、赤レンガ造りの建物が高浜市にありますかわら美術館です。
瓦をメインテーマにし貴重な古代瓦やその資料、そして地場産業の瓦の原料となる、
三河土で制作した現代美術品等が常設されていますが、
瓦に関する展示だけでなく多種多様な展覧会をしている美術館です。
今回は「ボーダレス・アート・コレクション」が開催されています。


「ボーダレス・アート・コレクション」
アカデミックな美術教育を受けていない、又は公に表現することを目的とせず、
私的な理由で作品を制作する作家たちの表現であり、そこにも私達が芸術に求める
感動や癒しがありボーダレス・アートとは、このような作品表現を幅広く
見つめてゆこうという考え方・・・とパンフレットに書かれています。
「障害者と健常者」「福祉とアート」その境界を越える、ボーダレス・・・
 
又、多少意味が違うかもしれませんが、先日も中日新聞に
障害ある人が自由に創作「アール・ブリュット」の記事がありました。
「アール・ブリュット」
理性が関与しない芸術作品、芸術家でなく幼児や障害者が、
自分自身の為に作った表現物の総称、原生美術・・・

「ボーダレス・アート」と「アール・ブリュット」
耳慣れない言葉ですが、共に正規の美術教育を受けたことがない人が、
既存のルールに縛られず自由に創作した作品・・と言うことでしょうね。

今回の展覧会も思わずため息が出てしまう程根気の要る細密画や、
氷川きよしさんが好きだという「私と清と花園」という題名のファンタスティックな作品、
粘度でミニュチアの犬を6~70個?それも形も表情も全て異なったり、
又人の顔をキャンバス一杯に描いてあったり・・・と
どの作品もエネルギッシュなインパクトのある作品,
そして何より楽しんで制作してみえる姿が浮かんできます。
時間が少しゆっくり流れているように感じ、
身も心も軽く柔らかになり「アートがより身近に」なりました。


2014年4月12日土曜日

おめでとうございます・・「桜茶事」

陶の庵へお茶のお稽古に来てくださっているSさんが、
無事に37年間教員を勤められて、今春めでたく退職なさいました。
一口に37年間と言っても大変な年月、色々な事がおありだったでしょうね。
ご家庭の事、職場での事等・・・女性がフルタイムで働くのは並大抵の事ではなく、
ご家族の協力も然る事ながら、何よりご本人が健康でお元気に
過ごさせていただけた事だと思います。
おめでとうございます。お疲れ様でございました。
少しの間ごゆっくりなさってくださいませ。
(Sさんの性格からちょっとご無理でしょうか??)

先日満開の桜の下細やかながらお仲間(和楽会)で、
おめでとうございますの「桜茶事」を催しました。
今回は初座、後座共其々の分担を決めていただき、
お客様としてSさんをお招きいたしました。

「桜茶事」

寄付で桜湯をお出し外腰掛けにご案内した後席入りです。

初座のご挨拶と初炭

懐石
               向付     桜鯛昆布締め  菜の花
               汁      合せ味噌  手まり麩
                飯
               煮物碗   貝柱真蒸  たらの芽  桜花
               強肴      桜 鯛木の芽焼き
               仝      宝袋 椎茸 蕗 筍 桜麩 炊き合わせ
               仝      蕗 わけぎ 独活 味噌和え
                吸物     ちぎり梅
               八寸     蕨 蛍烏賊
                香物     茄子 白菜
                湯      焦湯

どうぞ 冷めないうちにお召し上がり下さい


                     お菓子   春の舞

其々お得意の料理のお持ち寄りで、
バラエティに富んだ美味しい懐石を頂きました。

中立ち

ゴーン ゴーンと鉦の合図でお客様の後入りです。

後座
釣釜で濃茶はお祝いの重ね茶碗のお点前と、
薄茶のおもてなしをいたしました。

退席

お持ち寄りのレーズン入りケーキとパイナップル入り生クリームと、
柑橘類?の寒天寄せ。
座り疲れてお口が渇いていましたのでとても美味しゅうございました。

何時もより話が弾みタイムオーバーになってしまいましたが、
和気あいあい楽しく有意義な一日となりました。
皆様お疲れ様でございました。

アクティブな来し方のSさんこれからのご活躍を楽しみしています。
 (*´ー`)



2014年4月6日日曜日

霞と霧

霞 
空気中に浮遊するごく小さな水滴、塵などのために遠くのものが
はっきり見えなくなる現象。・・・季節は春

先日の暖かかった早朝ラジオ体操で裏庭に出た時、
全体に白くたなびいていた薄雲のようなもの春霞でしたよね。
暖かい光の中で遠くのものがぼんやり霞んで見える「春霞」
夜の霞は「おぼろ」と呼ぶ・・・なんとロマンチックでしょう。

春、春といえば花。 花、花と言えば桜の花ですね。

                                    さくら さくら やよいの空は 見わたす限り
                 かすみか雲か 匂いぞ出ずる
                  いざや いざや 見にゆかん

幼い頃唄った懐かしい歌を思い出しました。


裏庭に咲いた桜の花  やっと満開になりました。
「花開いて風雨多し」
明日の雨が心配ですね。


地面や水面の近くで、水蒸気が凝結して無数の
水滴となり浮遊している現象。・・・季節は秋

ほんのりとロマンチックな霞と比べ、ベールに包まれミステリアスな感じの霧。
霧のロンドン、霧の摩周湖、夜霧のしのび逢い・・・
メランコリックで素敵・・・でもちょっと古いかしら?

やはり陶の庵は霧で思い出すのは時々楽しむ百人一首、
その中の第87首目に記載されている寂連法師の歌。

                 村雨の 露もまだひぬ まきの葉に
                         霧立ちのぼる 秋の夕暮

上の句は忘れても下の句「霧立ちのぼる 秋の夕暮」
インパクトがありますよね。

どちらにしても分かるようで分からないのが霞と霧。
目で見る限りでは見分けがつかないみたい。

春 「春霞(はるかすみ)」 たなびくと言い
      秋 「秋霧(あきぎり)」 たちのぼると言うそうです。