2014年1月25日土曜日

紹鷗棚

陶の庵の初釜は、重ね茶碗で一服を点て、お点心でお腹を満たした後、
楽しみな百人一首の札を取り合い(奪い合い?)大笑いした初釜も先日済ませました。

腕によりをかけて?作ったお点心
(煮物碗と八寸を添えて)


初稽古は紹鷗棚を使ったお稽古をいたします。
(千利休の師の武野紹鷗お好みの棚)


棚物は季節により又、亭主の設えにより色々の棚物を使いますが、お棚は大棚と小棚に
分かれ棚物によって、その飾り方もお点前もそれぞれ変わります。
紹鷗棚は畳幅いっぱいに近い大棚ですので、新年の華やかな席にふさわしいお棚ですが、
風炉を置くことが出来ない為、専ら炉の季節だけに使うお棚です。

酷寒のこの時季、堂々とした紹鷗棚を設え、炉にはたっぷりの
お炭をつぎ、徐々に煮立っていく釜の松風と上がってくる湯気・・・
温めた大振りの茶碗でゆっくり練り、まったりとしたふくよかな香りのお濃茶・・
美味しいお菓子と共に頂く一服は本当に幸せ・・・
五感の隅々まで潤され清らかになる気がいたします。

今年も充実した一年になります様緊張感を持って、
 茶の湯に励みたいと思っています。

2014年1月18日土曜日

春隣(はるとなり)

(裏庭に咲いた小ぶりな一重の赤侘助)

耳を澄ますと春の足音が少しずつ近づいています。

冬と春の間の季節、暦の大寒を過ぎると“春隣”というやさしい季語があり、
一番寒いこの時季“春隣”とつぶやくだけで、なんとなく華やいだ気分になります。

「冬来たりなば 春遠からじ」
殊に寒がりの陶の庵は、暖かな春の訪れが待たれる毎日です。

「冬来たりなば 春遠からじ」で思い出したのは、もう随分前の歌で、
うろおぼえのでしたので調べてみましたところ、見つけました。
作詞、作曲、歌手、福山雅治さんの「美しき花」
その中の歌詞の一部に「冬来たりなば 春遠からじ」と「逢うは別れの始めと言えど」
福山さんのご親族がつらい体験をなさり、親が子を思う気持ちを歌った曲だとか・・・
とても切ない印象的な歌詞でした。

福山雅治さんと言えばもう一つ思い出すのが、去年公開されて見た映画。
「そして父になる」
めずらしく父親役になり、息子が出生時に取り違えられたことを知らされ、
苦悩しながら成長する主人公で、家族の葛藤が描かれている映画でした。
難しい「家族と絆」という重いテーマを好演なさっていました。
数年前のNHKの大河ドラマ「龍馬伝」も良かったですし、
これから、どう進化されるか楽しみな、エンターティナー福山雅治さんですね。

大寒に入り寒さ厳しい日にも、太陽の光は強さを増し、
日射しは一日に畳の目一つ程伸びるそうですので、
“春隣” “春隣”とつぶやいて寒さを吹き飛ばしましょう。
\(^-^)/


2014年1月11日土曜日

一富士・二鷹・三茄子

元旦から二日の夜にかけて、初夢に見ると縁起が良いとされている「一富士・二鷹・三茄子」
もう何年来ぐっすり眠ってしまい、残念ながら初夢は見たことがありませんね。

初夢ではなく漆器のお椀です。


お正月の三が日お雑煮をこのお目出度いお椀でいただきます。
陶の庵家のお雑煮はお醤油味で、お餅ともち菜だけのとてもシンプルなお雑煮です。
お碗も金蒔絵が少し剥げかかってしまいましたが、何か遊び心があって、
とても好きで毎年大事に使っている「一富士・二鷹・三茄子」のお椀です。




               「一富士・二鷹・三茄子」(いちふじにたかさんなすび)
              富士・・日本一の山
              鷹・・威厳のある百鳥の王
              茄子・・「成す」「生す」物事が生成発展する

その後の続きがあるそうです。
「四扇・五煙草・六座頭」(しせんごたばころくざとう)
              扇・・末広がりで子孫や商売繁栄
              煙草・・煙が上昇するので運気上昇
              座頭・・毛がないので「怪我ない」といわれ家内安全

去年世界遺産に登録された「富士山」は、初夢ではなく是非三保の松原から
見てみたいですし、「扇」は茶の湯ではとても大切な持ち物ですし、
「煙草」は今では禁煙、嫌煙ですし、そうすると「座頭」ということになるのでしょうか?

お正月の初夢と同じように節分の夜に見る夢も縁起が良いとの事です。
見られるか心もとないですが、次の節分の夜に見たい夢は、
ちょっと怖いようなような気がしますが「座頭」に決定です。

毛がないので「怪我ない」・・家内安全!
これが一番大切ですね。  

2014年1月4日土曜日

干支 「午」

迎 春
ことしも どうぞよろしく
おねがいいたします


馬蹄形の干支の香合

馬は草食動物なのに甘いものが大好きだそうですね。
人参、りんご、はちみつ、角砂糖等
毎朝同じく人参、りんご、はちみつを少し入れた生ジュースを飲むのが、
日課の陶の庵ですので、何か他人とは思えません・・
 大きな体に大きな長い顔、其の割に小さな目なのに
視野は350℃、真後ろ以外は見渡せるそうですよ。
馬といえばとても優しい詩があります。

                  「馬の顔」
                             まど・みちお

               馬の顔を そばで見ていると
               じーんとしてくる

               汗ばんだ肌(はだ)が
               夕やけて 息をするのが
               地面の底からの 息のようで
               私たち ぜんぶの生き物の
               息のようで

               円(つぶ)らな目ん玉が
               はだかで うるんでいるのが
               いま 神さまに
               洗っていただいたばかりのようで
               その神さまのお顔のほかには
               なんにも映(うつ)していなさそうで

               じーんと してくる
               生き物という生き物の生命(いのち)を
               ひとり勝手気ままにしている人間の
               その子どもである ぼくの胸は 


読み終わるとやっぱり胸がじ-んとしてきます。
午は生命力の象徴とされ、人々に幸運と名声を呼ぶ縁起の良い
干支とされていますので、そんな一年になると嬉しいですね。
そして、謙虚な優しい思いやりも忘れないようにしたいものです。
(*´ー`)