2013年2月10日日曜日

新美南吉記念館

三河と尾張を結ぶ「衣浦大橋」を渡った所から車で15分。
半田市岩滑(やなべ)にあり、今年生誕100年ということで再びクローズアップされている、
「ごんきつねの新美南吉記念館」へ出掛けてまいりました。


山茶花のトンネルを抜けると記念館です。

「ごんぎつね」は国語の教科書にもなり、とても親しまれていますが、
俳句、詩、小説、童謡、童話など、色々な作品を書いてみえたんですね。
資料の多さにびっくりいたしました。

北の宮沢賢治、南の新美南吉といわれるほどの、
日本を代表する童話作家だった事を改めて感じました。

家に帰ってから思い出して、早速スクラップ帳を開いてみました。
ありました!
1998年(平成10年)9月22日 朝日新聞夕刊
皇后様 児童文学を語る 「子供時代の読書の思い出」
15年前ですので既に黄色に変色してしまいましたが、大切に保存しておいたスクラップ。
その当時は今より一段小さな活字でしたが、メガネをかけてゆっくり読み直しました。

色々な本や作家等多岐に亘りお書きになってみえましたが、一番印象的だったのが
新美南吉「でんでんむしのかなしみ」をまず、最初にお話されていたことです。

自分の背中の殻にはかなしみがいっぱいつまっている。
それは自分だけではない、かなしみはだれもが持っている、かなしみは自分で
こらえていかなければならない・・・本から得た喜びや悲しみ、愛と犠牲等
「ある時には私に根っこを与え、ある時には翼をくれました」
読書は私に、悲しみや喜びにつき、思い巡らす機会を与えてくれました。
自分以外の人が、どれほどに深くものを感じ、どれだけ多く傷ついているかを
気づかされたのは、本を読むことによってでした。・・・

本当に美しい日本語で表現力豊かにお書きになってみえ、とても
やさしい心持になり、又大事にスクラップ帳に戻しておきました。


記念館にあるでんでんむし

南吉の童話の中には、現実の不条理や、生きていく事は楽なことではない、
又、愛や希望、相手の痛みを自分の痛みとする本当の「やさしさ」等、
短いお話の中に凝縮されているんですね。

タイムスリップし、子供の素直なまなざしで見て周り、
ちょっぴり心がきれいに?と同じくらい心が切なくなりました。


※  秋彼岸には、記念館の北側を流れる矢勝川の堤に、
   群生する真赤な彼岸花が見事に咲きそろうそうです。




0 件のコメント: