桃の節句も過ぎ、樹々も柳が芽を吹き、裏庭の桜の枝々の花芽も、
ふくらみうっすらと赤みをおびてまいりました。
以前新聞で読みましたが、「枕草子」の中で観察眼のするどい清少納言は、
嫌いなもの「にくきもの」の段の中に、急用のあるときにやって来て、長話をする客。
とか、酒を飲んでわめきちらす男。無遠慮に声高くくしゃみをする者。・・・等、
色々にくらしいものがあったようですが、その中で虫のことについて書いてありました。
眠たいと思っているときに、顔のあたりをとびまわる蚊。
着物の下でおどりまくっている蚤、「いとにくし」。
何故か「にくきもの」の中には入っていませんが、蝿も愛嬌がないといったらない。
人の名前に蝿とついているだけで、とてもいやだ・・と。
蚤も恐竜時代は身長が2㌢位もあったとか、中国で出土した化石でわかったそうですが、
メスは大きいもので2㌢オスは1.4㌢もあったそうです。
1,000年も前から今の「蚤の夫婦」というイメージはあったのでしょうか??
巨大な蚤も怖いですが、今の世の中にはいないという安心感がありますし、
蝿も今では余り見かけません。蚊は毎夏悩まされ「いとにくし」ですが、
この世の中で一番怖いもの、見たくない書くのも嫌いなものは“ヘビ”です。
幸か不幸か周りにはまだ緑が残されて住みやすい環境なのか、毎年お顔をお出しになり、
今年も、今にも顔を持ち上げる準備をしているのではないかとビクビクものです。
冷静に考えれば、ほとんどの“ヘビ”は人間様に危害を加えるのでもないのに
あの姿と色、可哀想な気がしないでもありませんが・・・
それでも、陶の庵にとって「・・いとにくし」それは“ヘビ”です!

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