葛饅頭
夏の涼やかなお菓子で、フルフルした感触はお口に入れると、サラッと溶けてしまいます。
中国では水晶のように透明感のある美しいお菓子という事で水晶包子と言うそうです。
ピッタリですね。
その葛饅頭の銘は「蛍」
ヘイケボタル? ゲンジボタル?
形が大きいからゲンジボタルといたしましょう。
源氏と「蛍」と言えば源氏物語25帖の玉鬘の姫君が浮かんできます。
兵部卿の宮が忍んで近くにみえた時に、養父の源氏の君がいきなり几帳の帷子を
上げると同時に光るものが散乱しました。
「この夕方、源氏の君は蛍をたくさん薄い布に包んでおいて、
光を洩れないように隠してお置きになったものを、さりげなく、姫君のお世話をなさる
ふりをよそおって、いきなり、さっと放し撒かれたのでした。突然のきらめく光に、
姫君がはっと驚き、あわてて扇をかざしてお隠しになった横顔は、
息を呑むほど妖しく美しく心をそそられました」
想像するだけで何と神秘的な光景でしょう・・・
現代語訳の瀬戸内源氏巻五に優艶な美しい装画載っています。
その折のお歌(兵部卿の君)
鳴く声も聞こえぬ虫の思ひだに
人の消つには消ゆるものかは
返歌(玉蔓の姫君)
声はせで身をのみこがす蛍こそ
言ふよりまさる思ひなるらめ
ウーン ロマンチック (@^-^)
陶の庵の子供の頃は、まだ川面に蛍が乱舞する姿がよく見られましたが、
今は中々見られませんね。
あの神秘的な蛍の光は郷愁をいだかせ心を和ませてくれ、更に、
安らぎを与えてくれるα波を刺激してくれるんですって!

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