2014年6月14日土曜日

荒木経惟往生写集ー顔・空景・道

アラーキーの愛称で親しまれ、過激な写真家と言われている、
荒木経惟(あらきのぶよし)さんの「往生写集」展を観てまいりました。


豊田市にあります豊田美術館で開催されていますが実は、
数年前までアラーキーさんの名前も知りませんでしたし、
勿論写真は一枚も見たことがありませんでした。

それが、四年位前の新聞に「視線」というテーマで、一枚の猫の
スナップ写真が掲載されていました。オイルヒーターの横の布団の上に、
よれよれのぺったんこの体なのに、目だけを大きく見開き、
混じりけのない黒目でじーっと見つめているスナップ写真!!
とても衝撃を受けスクラップしておきました。


その忘れられない印象的な猫チロちゃんの、最後の日々を
記録した写真を撮ったのがアラーキーさんだったのです。

妻陽子さんの実家で生まれたチロちゃんが、アラーキーさん宅にやってきたのは
1988年3月、その後奥様はお亡くなりになり、20年間をパートナーのアラーキーさんと
共に生き、4年前に22歳で看取られ亡くなった「愛しのチロちゃん」

スナップ写真を見た当時は、陶の庵家の愛犬ゴンちゃんも、老体ながら気持ちだけは
まだまだ若い者には負けられない・・・と思っていたのではないでしょうか?
その後、体調は余り良くはなかったんですがまさか、亡くなるとは思っていなかった早朝、
ヨロヨロ歩く度にころんでしまい、どうしてころんでしまうの??・・・という目で
見つめた目が、チロちゃんの目と重なってしまい印象に残っています。
頑張ってくれましたが、18歳になる直前に天寿を全うしてしまったゴンちゃん。
早いもので7月28日で2年になります。

アラーキーさんは早くに奥様を亡くされ、その後20年間最愛のパートナーとして
生活したチロちゃんも亡くなり、ご自身も癌で体調をくずされたり又、
東日本大震災等過酷な体験からのテーマ「愛と死」 死への意識によって、
輝く生の瞬間をエネルギッシュに表現された、膨大な作品の
「往生写集」展。アラーキーさんの造語だそうですが、
人生を振り返り、再確認しながら前進なさる姿に圧倒されました。

先日の新聞には、天才アラーキーも今は、禁酒禁煙、夜の街も控えて、
ラジオ体操の日々・・・と書かれていましたが、まだまだ74歳
どうぞご自愛なさり、ますますのご活躍を!





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