水無月といえば梅雨、梅雨の時季を水無月というのもちょっとしっくりいたしませんが、
先日、東海地方も梅雨入りしたとみられると発表されました。
北海道と小笠原諸島を除く日本中一ヶ月位続くジメジメ、シトシトの梅雨、
その疎ましい梅雨も「夏の水がめ」を満たしてくれる大事な役目を担っています。
茶道も茶の湯といわれるように、水は無くてはならないものです。
お点前では勿論ですが、お点前以外でもお茶事の時など、亭主は案内の時間の
10分から15分前には、玄関から露地を掃き清めてたっぷりと「打ち水」をしておきます。
宗心宗匠がお書きになった「宗心茶話」の中にも「殊に炉から風炉の季節になると、
五月、六月・・・・・・と、庭でも、露地でも水をいっぱい、もう俄雨のあとぐらいに
撒けといいますから、水の醸し出す風情をせいいっぱい愉しもうというけいこうはありますね。
朝茶の時なんか、ふんだんに水を浴びた木の葉の上の露に朝の光が差してくるなど、
夏でないと味わえない気持ちよさでございますね。・・・」とお書きになってみえます。
「打ち水」は「お待ちいたしておりました。
準備も整っておりますのでどうぞ、お入り下さい。」
準備も整っておりますのでどうぞ、お入り下さい。」
の無言の合図です。
お客様も入り口に水が打たれているのを見届けてから玄関を入っていきます。
無言の合図と共に亭主の誠意のあらわれが「打ち水」ですね。
日常生活でもお客様をお招きする時に、玄関先や道に水を撒いておくと、
清々しい気持ちで迎えられますし、
夏など「打ち水」をするだけで2℃は温度が下がるそうですよ。
しかし、今や高層住宅や冷暖房設備のない家はなく、窓を閉めて生活する人が
多くなりましたので「打ち水」の恩恵もなくなってしまいましたが、
玄関先だけでも「打ち水」はとても気持ちの良いものです。
こんな心配りも細やかな「おもてなし」ではないでしょうか・・・?

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