2013年12月21日土曜日

三人の「利休」

「利休」という文字が目に入りますと、資料のような難しいものは素通りしますが、
新聞、雑誌、本や映像等なるべく読んだり観たりしています。

先日も観てまいりました。
第140回直木賞受賞作が同名で映画化された「利休にたずねよ」 「利休」は市川海老蔵。
次の「利休」は少し古いですが、1989年「利休」400年遠忌特別に製作された二作品。
  一作品は勅使河原宏監督「利休」 「利休」は三国連太郎。
            もう一作品は「利休 本覚坊遺文」 「利休」は三船敏郎。

市川海老蔵の「利休」
さすが、今最も注目をあびている歌舞伎俳優・・・奥ゆかしい利休像。
衣装もピタット身に着き、立ち居振る舞いもとても美しかったですね。美しすぎる?

三国連太郎の「利休」
慇懃な態度の内に隠された傲慢さ。美しいものを求めている心の奥の不気味さ。
三国連太郎の不可思議な魅力と重なった利休像。

三船敏郎の「利休」
利休死後27年後の回想シーンから始まる。
三船敏郎の自己に厳しい姿勢が重厚な利休像に・・・
ギラギラとして強さが目立ちすぎ?

陶の庵の想像している「利休」に一番近いのは、三国連太郎の「利休」
相反するものを内に秘めた複雑な利休像を演じてみえました。
ワダエミ作の衣装も勿論ですが、共演者がオーバーな演技で下卑た秀吉の山崎努、
宗恩(りき)の三田佳子、北政所の岸田今日子、大政所の北林谷江。
そして一番的役だったのが山上宗二の井川比佐志ピッタリでした。

特別製作された二作品共、出演された人は殆ど故人になってしまわれましたが、
今でもとても印象深く思い出される作品です。

それぞれ三人共特異な個性を持たれた俳優さんが演じられた「利休」
 
もし、タイムスリップできるなら450年前その当時の安土桃山時代に遡り、
「一つの志のために命をかけられた千利休」の茶の湯。
襟を正して秘かに見たいものですね。


1 件のコメント:

inkyoGG さんのコメント...

映画鑑賞など殆ど無縁のinkyoGGではありますが・・映画三本瞬時にて観賞の感、之有り。
時は天正、三利休どの夫々に陶の庵の御前にて「たじたじ」の相が見えまする。
感服!